紅茶の素敵なこぼれ話(ERIOより)<優雅な英国茶器が誕生したのは18世紀>紅茶を飲む風習がイギリスで広まりはじめた17世紀。 手に入るティーポットは中国からの陶器のみ。 貴族の間ではアン王女が発案した銀のティセットが流 行し、ステイタスとして使われていました。 そしてウエッジウッドなど華麗な茶器がティタイムに 華を添え始めたのは、イギリスが紅茶輸入世界第1位に なった18世紀のこと。 <ロイヤルミルクティの起源> イギリスのミルクティは、1655年、中国皇帝の晩餐会に 招かれた英国大使がミルク入りの武夷茶を飲んだことが 始まり。 イギリスの茶は、ほとんどが渋みの強い武夷茶だった ため、渋みを和らげるのにミルクが最適だった らしいのです。 やがて、ミルクティはよりまろやかで優雅なロイヤル ミルクティへと進化していったとか。 <アンナ・マリアの空腹> イギリスの紅茶習慣のひとつ、アフタヌーンティは、空腹 に耐えかねた侯爵夫人アンナ・マリアが、メイドに 運ばせたお茶と軽食が始まり。 当時(19世紀)のイギリスの食事は1日2回が普通で、 夕食は午後8時以降でした。 そのため時間を持て余していた貴婦人達の間で、 情報交換の場としてアフタヌーンティが大流行!! <ナポレオンの紅茶大好き伝説> あのナポレオンが実は大の紅茶好き!彼の指揮する軍 隊には、紅茶兵と呼ばれる兵が配置されていて、 戦闘の最中でも前線の兵士達にまで、紅茶が配られた とか。ナポレオン自身も戦場で、愛用の銀のポットに 紅茶を入れて、悠々とティタイムを楽しんでいたよう です。王者の余裕というか証というか・・・ <アメリカで誕生したティバッグ> 高い紅茶が嫌で、独立戦争までやったアメリカ。 第2次世界大戦時に紅茶の供給を断たれて以来、 すっかりコーヒー党の国になってしまったのです が、2つの素敵な置き土産をくれました。 暑い日に紅茶を冷やして飲むという発想、 つまり元祖「アイスティ」、 そして茶葉の片づけが楽な「ティバッグ」。 さすが合理主義! <英国兵士を守った紅茶の葉> 第二次大戦中、南方で命を落とした日本兵達の多 くは、ジャングルに蔓延していたコレラ菌やチフ ス菌が原因だったとか。 紅茶を十分入手できた英国兵士達は、茶の葉を 水筒に入れ、その上澄みだけを飲んでいたため コレラなどにかかる兵士が少なかったそうです。 タンニンの薬効が大活躍したわけです。 <スリランカを襲ったラッキーな病> 1870年頃、サビ病によってスリランカのコーヒー 畑は全滅。そしてその地に新たに誕生したのが、茶園 でした。 たちまちスリランカは世界で有数の茶生産国になり、 それと共にこの国では医師や弁護士よりも高給取りの 職業、スリランカ政府公認のティーテイスターが誕生。 ベストタイミングでやって来たサビ病に感謝!? <紅茶PRカー日本縦断> 継続中 |